ガンを克服。序章。
ガンを克服して生還。
かつて実父が胃がんと診断された。
かれこれ10年以上も前のことになる。
その時、
病気というイメージが皆無であった健常な実父が
唐突に病人に見えた。
ガンという病に対して私は極めて無知だった。
知らせを受けた時、すでに治療方針が決められていた。
胃の上部のみを残し、全3/4を摘出。
敢えて広範囲に摘出する。
執刀医から直接ヒアリングさせてもらった。
執刀医はがんセンターの教授部長。
聞けば聞くほどに・・・無知な私にはちんぷんかんぷん。
実母も実兄もまた、ガンに対しての予備知識すら無かった。
この時初めて、私は「ガンと対峙」することになった。
と同時に、反対勢力とも対峙することになることは
この時点では知る由も無い。
身近なガンであるにもかかわらず、診断され告知されてから、
慌しく情報収集に奔走する。いかに予防という意識が欠落していたか。
情報収集と治療方針の確定・実行が同時進行となる。
かくして外科手術は淡々と進められ、全3/4摘出となった。
70歳を超える年齢で、このオペは厳しい。
体力気力ともに減退の一途が目に見えていたが、
成す術が無い。
自分自身の無知さと非力さ加減に愕然としたものだ。
術後の姿は哀れな老人のようにすら感じられた。
一気に10歳以上、老けたように見えたのだ。
人づてに見聞きし、あらゆる書籍も目を通し、
右往左往しながらも、少しずつ情報が蓄積されてきた。
ちんぷんかんぷんだった専門用語も理解できるようになった。
そして、とうとう辿り着いたのだ。
「免疫療法」に。
そして、丸山ワクチンに。
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