足跡を残すということ。
すばらしいブログのご紹介を。
著者は闘病中でありながら、
ガン告知から治療専念するにあたって
家族が直面する、様々な手続きについて
全方位からまとめてらっしゃる。
まだ幼い二人の娘たちへ、パパが困っている人たちの
役に立ったんだという足跡を残すんだ。 と述べられている。
「終活」という言葉がある。
健常なうちに、手を打っておくという考えが広がりつつある。
著者がまとめたサイトには、
1:お金にまつわる対応(生活維持やその後の保険年金も含む)
2:ガン治療方針の選択(臨床試験や治験まで)
3:副作用の対処
4:メンタルコントロール(生活)
5:食事について
それぞれ専門サイトへのリンク設定をはじめ、
具体的なシュミレーションまでも著者が記している。
しかも、詳細に記してあるのには驚いた。
ガン治療に関するすべて!を網羅は不可能なこと。
一緒にガンと対峙する家族にとっても、このサイトの存在は
とてもありがたい存在だと思う。
過日、同じようなコメントを記したと思うが、
ガン告知による動揺でみんなが真っ白になってしまう。
突然のことだ。心の準備など・・・出来るはずもない。
そんな経験則から、お金のことや保険のこと、
家族に手続きしてもらうこと、治療の事などなど。
家族で共有して、ガンと対峙するんだーと。
これこそが、生きるための対応だと思う。
著者がガン治療に向かう覚悟というものを感じ取れる。
まさに、生きるために出来ること。
第四のガン治療療法として、「免疫療法」(免疫細胞療法)が注目されている。
自らの血液を採血し、免疫細胞を補強・培養して自らのカラダに戻す。
副作用がない(少ない)と言われている、新しい治療法だ。
しかし、始まったばかりで十分なエビデンスが揃っているわけではない。
今のところは、自由診療。つまり保険適用ではない。
しかしながら、先端医療特約付民間保険加入の場合などは、
自己負担がなくなる可能性が高い。(敢えて、弱い言い方をする。)
「これだけで治る!」なんてことは、まだありえないのだ。
医者の書籍でよく目にするタイトルがある。
「ガンに勝つ」「ガンに克つ」
「ガンを克服」「完治」などなど。
それらはすべて、コピーでありタイトルであり、
単に生活者を煽る言葉でしかない。
メンタルな部分では必要なことではある。
確証できればすごいことだ!
以下、著者が記してある一例を抜粋して記しておく。
出展元:http://blueoffice.web.fc2.com/news07.html
この抜粋は、著者が作成したコンテンツであるので、一切の編集を行っておりません。
著作権は著者に帰属しています。
がん告知後の仕事とお金の悩み
働き盛りの年齢でがんと告知された時、まず、この先仕事ができるのか、収入はどうなってしまうのか、ということで悩みます。
家族がいたり、まだ小さな子供がいたり、住宅ローンがあったり、それにこれから治療費がどれだけかかるのか、不安でいっぱいになります。
なおかつ、サラリーマンである程度重要な仕事を任されている場合は、職場に迷惑がかかるなぁ、とかも考えるかもしれません。
実際、私は食品メーカーで商品開発の係長をやっており、告知前後は看板商品のリニューアルを担当していたので、身体のこと、家族のこと、お金のこと、そして仕事のこと、これからどうなっていくのか不安でした。
その後、お金に関してはいくつか補助的な制度があることを知ります。しかし、その制度をどう有効に使うのか、そこまでは誰も教えてくれませんでした。なので、今回はその有効な使い方を書きたいと思います。
その前に、まず制度を書きます。
①傷病手当金
入院などで連続して4日以上休んだ場合、4日目から傷病手当金が出ます。1ヶ月丸々休んだとして、給料の約2/3くらいの額が支給されます。手続の窓口は、サラリーマンの場合は会社の総務担当か健保組合になります。最大1年6ヶ月支給されます。
②高額療養費
出産時などによく使われる制度で、高額な医療費が発生した場合、上限約8万円くらいまでの負担で済ますことができます。こちらもサラリーマンの場合は総務担当か健保組合が窓口になります。入院前に認定証を発行してもらうことで、それを退院までに病院に提示すれば、会計時に約8万円くらいの支払で済むという感じです。実際は食事や部屋代などは本人負担になるので、そのプラス分は発生します。1年の間に4回この制度を利用すれば、上限が引き下げられて4万4千円くらいになります。
ただし、限度額は収入などによって変わります。2015年から制度が変更になっていますので、詳しくは全国健康保険協会のホームページを確認してみてください。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat320/sb3190/sbb3193/261114
③その他会社や健保組合独自の制度
健保組合によっては、上記の制度を利用してさらに、一部負担還元金というのが出ることがあります。こういう制度があれば、例えば毎月ある基準の額が決まっていて、それ以上医療費を支払った場合、その差額分が戻ってきます。また、共済会などで、療養給付金というのが出ることがあります。他に、傷病手当を受けて1年6ヶ月後、休職手当というのが何ヶ月か出ることがあります。それぞれ会社によって異なると思うので、各担当部署に確認してみてください。
④医療費控除
医療費が年間10万円を超えた場合、確定申告で税金が戻ってくるというものです。ただし、①~③や民間の生命保険で受けた補助は引かないといけません。また、サラリーマンの場合、年末調整ですでに源泉徴収税額0になっていたら、医療費控除では戻ってきません。ただし、市民税で考慮される場合があるようですので、実質負担が10万円を超えていれば、確定申告した方がいいかもしれません。
以上を利用して、さらに民間の生命保険に入っていれば、収入は減るものの、生活は何とかしていけるという感じになります。
そして、ここからが有効な使い方です。ただし、これは特に手術不能のステージの方にとって、という感じです。
まず、①の傷病手当ははじめから1年6ヶ月利用するつもりにしておく、ということです。
最近は、イレッサなど分子標的薬の登場で、病状が安定したら会社に復帰される方もおられると思います。
しかし、抗がん剤はいつ耐性がつくかわかりません。
そして、傷病手当は最初に支給を受けてから1年6ヶ月で打ち切りになります。途中で復職しても、延長されることはありません。そして、1年6ヶ月以降は、同じ病名で傷病手当を受けることはできません。
なので、①~④の補助金で生活できれば、無理に復職せず、傷病手当を受けた方がいいと思います。
職場環境によっては、長く休んでいて、病状が安定していると聞くと、暗に復職を促されるということもあると思います。
メディアなどで、がんが治る時代になったとか、がんでも仕事が続けられるなどとよく言われますが、これはがんの種類やステージによって様々です。これを一括りにして間違った理解をされている方も多いと思います。
実際、私は告知から半年くらいで復職を試みたのですが、ちょうど同じ時期に検査で悪化が確定したので、継続して傷病手当を受けました。無理に復職しなくて本当に良かったと思います。
なので、周りに何を言われても、流されないようにしてください。
勿論、本人がどうしても仕事をしたいというのであれば、それはそれでいいと思いますが。
では、1年6ヶ月後はどうするの?となると思いますが、それはその時の治療状態によると思います。私の場合、春に傷病手当が打ち切りになりますが、会社の制度でプラス9ヶ月別の手当が支給されます。なので、春以降の病状や、体調は今から想定できないので、その時になって考えるしかありません。
これらの領域は、ライフ・フィナンシャル・プランナーの域ですよね。
実に聡明な著者の方だと思われます。
「誠実さの伝達」をここでも見つけました。
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