雑考。
きっかけは、定期健診だった。
最初から「ガン検診」で見つかる方は少ないだろう。
定期健診で「異常」?が見つかると、
精密検査を受診するようになるか、
「紹介状」を出すからと大学病院や専門大病院を勧められる。
大学病院やがんセンターなど。
とにかく、設備自体はすばらしい。
縦横無尽に検査できる機器やシステムが揃っている。
先進技術機器の導入なども群を抜いて早い。
まさに、「最新鋭の検査機関」である。
著者の主観であるから、賛否両論は当然であるということを
ご容赦願いたい。
検査する。
治療する。
これはまったく異なることだと考えている。
よく耳にするのが、
「精密検査のために紹介状を受け取り、大学病院で検査したら、
その当日に入院手続きになった・・・。」
「検査機関」→「「治療機関」へまっしぐら。
その瞬間に、患者である我々は、「考える」という時間すら与えられない。
「緊急!」という暗黙の脅迫めいた緊張感で、「考える」=「やばい!?」に。
父も叔母も、義姉も知人も同じパターンだった。
今緊急入院しなければ、明日の命の保障はない!と言わんばかりに。
そんな一刻を争う状態ならば、歩いて精密検査になんかに来られない。
なのに・・・「思考停止」に陥ってしまう。
げっ!そんなにもやばいのか・・・と。
大学病院は先進技術の機器があり、最先端の「検査」を受けられる。
だから、最高の「治療」が受けられる。
勝手に・・・・そう判断している。 違う?
著者の中では、大学病院というところは、
「治療期間」ではなく「検査機関」である。
大学病院にいくと、治療にあたるDr.のまわりにインターンが大勢いる。
著者も、口腔内の唾液腺に結石が出来たときに8名ものインターンに囲まれた
経験がある。そして、その結石を「研究のため」に寄付してほしいと。
大学病院は、検査機関である前に、「教育機関」がベースなのだ。
西洋医学に基づく「Dr.」を育てる専門機関なのだ。
著者はこう考えている。
大学病院とは・・・
1.教育機関
2.検査機関
3.研究機関
そして、「治療機関」ではない。
(すばらしいDr.が治療に当たっているケースも事実であるが。)
なにげに・・・「献体」を暗示してくるのはどういう意味か?
ま!簡単に言えば、「解体新書」と同じ事。
目的が最初から違っているのだから、
「治療機関」と認識するのは、大きな勘違いだと。
大きな病院だから安心!
教授がいるから安心!
最先端だから安心!
そう思ってしまうのも仕方が無いかもしれない。
果たして、いざとなったときにそれでいいのかな?
脅かすわけではないが、脅かしているのかもしれない。
あるDr.が記している。
患者に対して、「大丈夫ですからね~」」と声をかける。
その言葉の後に、「死にはしませんから」という間があると。
よ~く耳を澄ませば、聞こえるのかもしれない。
Dr.すべてが悪いのではない。立派なDr.も居るはずだ。
そう信じたい・・・。
話を戻そう。
検査機関と治療機関は別である。
いったん冷静に「治療を考える」時間をとってほしいものだ。
「治療を考える」とは、予め未病の段階から情報として頭に
入れておくだけでいいと思う。
入院!という言葉には、不安がよぎる。
でも、ちゃんとそこで「ブレーキ」を自ら掛けないと。
(脳梗塞など一刻を争う場合は・・・言うまでもない。)
流されるまま? 身を任せて? 医者の言いなりで?
とっかえひっかえ抗がん剤入れられ?
放射線治療で2000ミリシーベルもの被爆され続けて?
検査数値データの乱高下に一喜一憂して?
クスリだけでお腹がいっぱいになるくらいでも?
体力も奪われ、気力すら衰え、衰弱の一途でも?
ちゃんと、そこには「実験」としてのデータだけは残るのだ。
治療という名の下に培われるデータ。
学会での発表データにもなるのだろう。
こういう事例で、このステージでこれだけの投与したら
生存率は12%です。3年生存率は8%です。というように・・・。
医者を志すもの、頭はいい筈だ。優秀なはずだ。
されど、人格まではわからない。
大学病院での教育機関として指針はそれほど大変革したとは思えない。
優秀な学生でさえ、組織の中で培養されれば・・・がん細胞になってしまう。
所詮、目指すところが違うのだから。それが、大学病院なのだ。
逆らえない環境。 教授は神のような存在だ。
人を診るのか? 病気を診るのか? ウィルスを診るのか?
データをみるのか? 教授を見るのか? 厚労省を見るのか?
はたまた、製薬会社をみるのか!
果たしてみんなはどう思ってらっしゃるのだろう。
大切なこと。 いったんブレーキをかけよう!
エスカレーターに乗らされると、流れ作業で実験室に。
ブレーキを掛けるのは、あなた自身であり、親族であり、
友人知人である。
ブレーキをかけようー!
病院を選ぼう!
医者を選ぼう!
最低限のブレーキを備えよう。
そして、情報を精査できる力を持とう。
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