共存。
「がんと共存する」。
こうした考え方に賛同する。
前述したように、誰もがガン細胞を持っている。
小さなその細胞は、検診などで発見されることなく
10年~20年というタームで成長と拡張をしてくる。
サブマリン戦法のようなものだ。まったく。
気がつかないまま、勝手に知られないように増殖する
のだから、たまったもんじゃない。
父がガンを患ったとき。
父に告げたのは、まさにこの言葉だった。
「ガンとの共存」。
ガンを根絶しようとすると、引き換えに多大なカラダの崩壊を
条件とした治療方針となる。その過酷さに耐えることが出来るか?
考え方を変えてみる。
誰だってみんなガン細胞を持っている。
そのガン細胞を破壊するか?それともうまく共存するか?
共存するとは、発症を抑えることであり、増殖を抑えることでもある。
根治しようと考えない。
天寿をまっとうするその瞬間まで、ガン細胞と共存してていいのだと。
大人しくさえさせておけばいいじゃないか!
暴れないようにさえ出来れば、体内にいたってかまわない!
例えが極端かもしれないが、
善玉菌と悪玉菌が腸には混在している。
一見、悪玉菌を徹底的に排除して、善玉菌だけにすればいいと思える。
しかしながら、悪玉菌がいるおかげで、善玉菌が活性したり、悪玉菌ならではの
優れた働きもある。その絶妙のバランスで、腸内環境は成り立っている。
やくざ家業という職業も、社会悪としてのみではなく、抑止的効果を持っている
側面もある。「社会悪」なんだけど、「必要悪」というか・・・。
徹底的に排除!って考え方が、悲惨な結果につながるのではないか。
排除するためには、力技での犠牲がつき物だ。
共存する仕方を考えよう。
がん発見から15年近く経過するが、父は健在だ。
ガン細胞と共存しながらね。
父の場合は、胃がんと前立腺がん。
天寿を迎えるその時まで、仲良くしていくそうだ。
でもね!(ここ大事)
ガン細胞と共存していくためには、それだけの自己免疫力を保持
し続けなければならない。
放置するのとは全く違うことだ。
免疫力で共存できる土壌(体)を作ること。これが大事なのだ。
悪魔のようにヘビースモーカーだった父が、免疫力アップのための
弊害となる喫煙をパタリと止めた。
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