酵素で生きる。

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抗がん剤投与の顛末。

常識ではありえない話。


享年87歳。男性。悪性(血液)リンパ腫。


何度も何度も、輸血を繰り返していた。

痩せ細り、痴呆症状までも診られるようになっていた。


詳細な治療方針はお聞きしていなかった。

ただ、何度か抗がん剤の投与が繰り返されていたらしい。


日々衰弱する一方だった。


高齢でもあり、十分な体力すらないのだ。

抗がん剤に耐えうるだけの体力などあるはずも無い。


食欲すらなくなりつつあるのに、抵抗する気力も体力すら

残っているはずも無い。


そんな中。


家族が立ち会っていないとき・・・。


最期の抗がん剤が投与された。


医者からは以前からも、様態が優れないし、覚悟をしておいたほうが

いいということを告げられていたらしい。


若い医師は、輸血を拒否するその人と家族に対し発した言葉。


「あなたの輸血ですよ。もったいないじゃないですか」と。


いつもであれば家族の誰かが必ず付き添っていたらしい。


偶然、付き添いが誰もいないときに行われたのだ。


「抗がん剤投与」


家族にも事前に通知されることは無かったらしい。


そのことは・・・亡くなられた後で発覚したことだった。


高齢で衰弱しきった老人に、この段階で抗がん剤投与とは。


そのことを聞いたとき、


「医療事故・事件になる案件じゃないか!」と叫んでしまった。


当然ご家族の方々も、困惑していたらしい。


大事にするか否か。


追及して責任所在を確かめるか・・・と。


抗がん剤は、猛毒の極みである。


すべてを破壊する毒だ。


体力のかけらも残ってはいないような老人に、こともあろうか抗がん剤投与。


毒殺か!?



昨年末のことであった。


結局のことろ、大事にすることなく鞘に収めたらしい。



健常者ですら躊躇、もしくは拒否する抗がん剤である。



ご冥福をお祈りいたします。

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